法人概要
ごあいさつ
2021年7月に、「地域に生活する主に重症心身障がい児者に関する医療、教育、福祉等の諸問題について、その問題解決のために必要な事業を実施していくことで、重心児者および家族等の日常生活の質の向上に寄与する」を目的として、当法人を設立いたしました。そして、それまで数年間の地域活動のなかで考えてきたプロジェクトを現実のものとすべく、2022年4月に多機能型事業所「ロンディーネの杜」の開所に至りました。
ほぼ時を同じくして、2021年6月18日に医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律(以下支援法)が公布され、同年9月18日より施行されました。医療的ケア児とその家族の日常生活・社会生活を社会全体で支援するという基本理念です。偶然にもわれわれの活動が法的に後押しされることとなったわけです。しかし、時代は新型コロナウイルス感染症パンデミックの真っただ中であり、実際にはわれわれが考えていた支援そのものが、制約される状況もありました。社会生活全体が大きく変わり、その中で果たしてどんな支援ができるのか、試行錯誤の毎日でした。
重心児・医療的ケア児と言われる子どもたちは、我々にとってどういう存在なのかということ、ケアするとはどういうことなのかということを考えながら、当施設の運営に関わってきました。
ロンディーネの杜の基本理念は「寄り添い、支える」です。地域で医療的ケア児とその家族を真ん中において、彼らに対してできることは何だろうかと考え、そして、それは彼らに関わる多くの支援者たちにとっても、やりがいや幸福感を持って継続できるものでなくてはならないと考えています。
我々すべての人間は、この惑星に生まれたその時から「ケアし、ケアされる存在」であると思います。ヒトの生命には限りがあり、その意味で私は、障がいという言葉を「すべての人は生まれながらに何らかの障がいをその内に抱えており、今障がいがある人とこれから障がいを持つ人しかいない」と理解しています。
医療的ケアの現場に関わる人にとって、その基本姿勢は “時に癒し、しばしば支え、常に慰む”※ であろうかと思います。
※出典:砂原茂一著「医者と患者と病院と」1983(岩波新書)
特定非営利活動法人
燕メタセコイアの会
理事長柳原 俊雄
基本理念
1
私たちは、地域で生活する
重症心身障がい児者および医療的ケア児者とその家族が
「あたりまえに暮らす」ことができるよう支援します。
2
私たちは、障がい者にやさしい社会は
全ての人にやさしい社会であると考え、
誰もがその人なりに「幸せな心で生きる」ことができる
地域づくりを目指します。
3
私たちは、人が人をケアするということは、
決して一方通行のものではなく相互交流であると考え、
重度障がい者の「声にならない声を聴き取る」努力をします。
法人概要
- 法人名
特定非営利法人 燕メタセコイアの会
- 理事長
柳原 俊雄
- 運営施設
ロンディーネの杜
- 施設長
松宮 孝子
- 所在地
〒959-0241 新潟県燕市吉田神田町19番8号
- TEL
0256-78-7001
- FAX
0256-78-7001
- 従業員数
11名
- 設立年月
令和3年7月
- 事業内容
重症心身障がい児者を主な対象とした多機能型事業所
- 情報公開
法人名の由来
昭和51年4月に新潟県立吉田養護学校(病弱)が、県立三条養護学校を母体に、県立吉田病院小児慢性病棟と連結した形で開校しました。
その当時、生徒たちがまっすぐ大きく伸びよと願い、学校の体育館周囲に植えられたのがメタセコイアの樹でした。
その後、この地域に生活する重心児・医療的ケア児たちが現在の新潟県立吉田特別支援学校に通学するようになり、これから先、彼らを真ん中に、我々の活動の輪がメタセコイアの樹のように力強く進展してほしいとの思いから法人名を「燕メタセコイアの会」と命名しました。
その花言葉は「平和」「楽しい思い出」だそうです。